プログラミング的思考

今日は、小5小6の男の子3人が来てくれました。
やはり高学年にもなると、理解度が格段に違いますね。

元々、クラス分けをする基準に年齢をガイドラインにしていますが、個人差があったり、兄弟一緒に入りたかったりとする部分については、ゆるく扱って行きたいと思っていますが、やはり理解度に合ったクラスに入っていただく方が、充実した時間をすごしていただけると思います。

これまでも子供達を見ていて、小5小6にもなると低学年の子とは大きな差が出てくると感じていました。ですから小学2年生からのジュニアクラスと一緒では、物足りなさが否めませんのでミドルクラスは11歳からとしています。

そこで、今日も大人気のマイクラコースを選んでもらいましたが、ここはちょっとミドルクラスらしくレベルアップした課題にチャレンジしてもらいました。

ミドルクラスにもなると、ゲームにも慣れていますし、見た感じで何となくコードを組むことは出来てしまいます。でも、本来はプログラミング的思考で考えてもらう必要があります。

『プログラミング的思考』とは

○  プログラミング教育とは、子供たちに、コンピュータに意図した処理を行うよう指示することができるということを体験させながら、将来どのような職業に就くとしても、時代を超えて普遍的に求められる力としての「プログラミング的思考」などを育むことであり、コーディングを覚えることが目的ではない。  

~中略~

○  子供たちが、情報技術を効果的に活用しながら、論理的・創造的に思考し課題を発見・解決していくためには、コンピュータの働きを理解しながら、それが自らの問題解決にどのように活用できるかをイメージし、意図する処理がどのようにすればコンピュータに伝えられるか、さらに、コンピュータを介してどのように現実世界に働きかけることができるのかを考えることが重要になる。

○  そのためには、自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力が必要になる。

○  こうした「プログラミング的思考」は、急速な技術革新の中でプログラミングや情報技術の在り方がどのように変化していっても、普遍的に求められる力であると考えられる。また、特定のコーディングを学ぶことではなく、「プログラミング的思考」を身に付けることは、情報技術が人間の生活にますます身近なものとなる中で、それらのサービスを受け身で享受するだけではなく、その働きを理解して、自分が設定した目的のために使いこなし、よりよい人生や社会づくりに生かしていくために必要である。言い換えれば、「プログラミング的思考」は、プログラミングに携わる職業を目指す子供たちだけではなく、どのような進路を選択しどのような職業に就くとしても、これからの時代において共通に求められる力であると言える。

引用:小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について

何度読み返しても、結論はよくわからない文章ですね。

最後の文章「 プログラミング的思考」は、プログラミングに携わる職業を目指す子供たちだけではなく、どのような進路を選択しどのような職業に就くとしても、これからの時代において共通に求められる力であると言える。」

これが分かれば、誰でも仕事できるやん!と思うような、魔法の知識みたいに言われていますね。多分、これを描いた人自身がプログラミングをした事ないんでしょうね。

私なりの結論はありますが、あえて全部はここでは書きません。なぜなら、文章が長くなりすぎるからです・・・

結論だけシンプルに表現すると、

「物事を最適な方法で進めたり、問題を解決したりする力」

だと思っています。

例えば、今日のマインクラフトであった課題をクリアするには何通りかの方法がありました。
単純な行動の積み重ねでもゴールにはたどり着けます。
また、「くり返し」というコードを使って作る方法もあります。
最短ルートを通る方法もありますが、遠回りでも行動がパターン化されるルートを見つける事もできます。
無駄な動きを含んでいますが、他の方法の半分のコードで動かす事もできます。

限られた条件の中で、与えられた課題を最適な方法で解決する為には、この中のどれを選ぶかという判断力が必要になります。

つまり「コーディングを覚える事が目的ではない」と言われていますが、コーディングを理解していなければ、プログラミング的思考は出来ません。

ここは、おそらく多様な考え方があると思いますが、私はそう思っています。

「IT人材」の不足は2020年に約37万人、2030年には約79万人と予測されていて、その人材を育成する為、国際競争力を保つ為の施策というのが当初の理念です。特にセキュリティ(2020年に19.3万人不足)、AIやビックデータ(2020年に4.8万人不足)という部分は、安全保障にも影響してきますから、国内人材が絶対に必要なんです。

学校で学ぶ「プログラミング的思考」 は、その理念とはかけ離れた内容でしか実施されないでしょうが、それを黙って見過ごすわけにはいかないと思い、本校を立ち上げたというのが、経緯の一つでもあります。

本校は、社会で実践的な、将来のIT人材を育成していきます。
皆さんも、プログラミングを始めて、社会で活躍しませんか!