9月22日から三菱UFJ銀行と三井住友銀行がATMを共同化し、預金者はどちらのATMでも無料で引き出せるようになります。これって、衝撃的な出来事ですね。
この二つのメガバンクの口座だけで、全体の口座数の何割を占めるんでしょう?
この二つが相互にやり取り出来るなら、他の銀行はほとんど出る幕無くなってしまいますよね。
ゼロ金利が10年以上も続く中で預金の利息なんて雀の涙で、ATMの手数料1回で、1年分の利息も吹っ飛んでしまいますからね。
預金者にとってありがたい話ではありますが、なぜ今になってこんな事が実現するのでしょうか?
これは本気でキャッシュレス政策が進むという予兆だと思います。
現金の流通量がキャッシュレス政策によって大幅に減る事を見越して、現在のATM設備を縮小しても対応可能だと判断したんでしょう。
銀行にとってATMを維持するのは、莫大な費用がかかりますが、預金者の利便性を確保する為には、簡単に減らすわけにはいきません。
そこで相互に手数料を無料にすることで、相互の送金手数料による収入が減る一方で、維持費も削減できるという策を講じたんですね。
みずほ銀行やりそな銀行も追随しだしたら、地方銀行なんて取り付け騒ぎにならないかと心配すらしてしまいます。 手数料のかかるATMしかない銀行は、預金者離れが止まらなくなるでしょう。
ここにきて、全国のコンビニにATMのあるセブン銀行やイオン銀行なんかが強みを増してくる可能性もありますね。
いずれにしても、ATMが無くなる日が一歩近づいた気がします。