DNP、大阪市立旭陽中学校のスタディ・ログに基づく指導の実証研究事例を公開​

DNP、大阪市立旭陽中学校のスタディ・ログに基づく指導の実証研究事例を公開

文部科学省と総務省の共同実証事業である「次世代学校支援モデル構築事業」「スマートスクール・プラットフォーム実証事業」(2017年度~2019年度)において、学校現場での取組み内容及び成果について、大阪市立旭陽中学校(大阪市旭区)の実証研究事例を公開しました。

旭陽中学校・大和川中学校は大阪市のICTモデル校

大阪市の公立小中学校は、全国でも類を見ない規模の学校数を抱えています。

小学校289校、中学校130校、合わせて319校という巨大なスケールです。

文部科学省の方針として一人一台のIT機器の導入が打ち出されましたが、この全ての学校に一人一台を配備する事は、現実的に不可能です。

その中で、大阪市24区にそれぞれモデル校を設置し、先進的な取り組みを行う拠点と位置づけました。

旭陽中学校は大阪市旭区でのモデル校であり、タブレットPCの台数が最大規模の460台配備されています。

また住吉区の大和川中学校もモデル校として120台のタブレットPCが配備されています。

旭陽中学校・大和川中学校でICTの先進的活用を支援

ICT支援員として過ごした旭陽中学校・大和川中学校での3年間は、私の人生において最も楽しく充実した時間でした。

ICT環境を最大限に生かした授業づくり、教材開発を教員の皆様と共に日々取り組みました。

まだ黎明期とも言えるICT環境でしたから、トラブルに見舞われることは日常茶飯事でした。

そんな中でも、明るく熱心な教員の皆様と、少しでも分かりやすく効果的な授業を研究し続けました。

時には3学年一斉の公開授業、時には体育館アリーナの模擬教室で研究授業を行い、

大阪市全域の教員を招いて研究協議を行いました。

 

次世代学校支援モデル・スマートスクール実証事業

文部科学省と総務省の共同実証事業である「次世代学校支援モデル構築事業」「スマートスクール・プラットフォーム実証事業」(2017年度~2019年度)において、全国で10校の中学校がモデル校として選定されましたが、その中で大阪の2校が旭陽中学校と大和川中学校でした。

幸いにも両方の中学校を担当していた私は、それぞれの学校でのテストや授業における実証データ収集にも携わることができ、貴重な経験を得ることができました。

今回、この事業が3年という一つの節目を迎えることになり、感慨深いものがあります。

今後も、大和川中学校では引き続き実証研究を続けることになりますが、これまでの研究データを生かして、生徒の生活面や学習面へきめ細やかな指導がなされることを切に願います。